MELDIA GROUPの親会社である三栄建築設計は、代表取締役社長である小池信三が、不動産仲介業に従事し、お客様に様々な住宅を紹介する中で、もっと「デザイン性」が高く、もっと「住みやすい」住宅はないものか?という疑問を持ったところからスタート。
画一的ではない、その土地の特性や環境を活かした建売分譲住宅を求め、しかしながらなかなかそういった住宅が存在しない中で、「世の中になければ、自分で造り、本当に住みやすい住宅をお客様に提供したい」という強い想いで1993年、「世の中にない建売分譲住宅を創る」会社、三栄建築設計が創業。
社名の由来は、「お客様、会社、社員の三者がともに栄えていく」という意味での「三栄」。そして、建売分譲住宅業界では、設計を外注する、施工を外注するということが当たり前であった中で、自社で責任をもって造りたいという想いから、社名に「設計」と「建築」という単語を入れている。
スタートは、東京都杉並区。地上3階建てビルの半地下の1室から、20代後半と30代前半の3名で事業を開始した。現在の企業理念である「住宅とは公共の芸術であり、お客様の人生における最大の夢のひとつ。」というメッセージを掲げての船出であった。
創業時のオフィス。杉並区の西荻窪駅からほど近い場所に事務所を構える。
当時は、30歳~40歳のサラリーマンが、都心に近いところで家を持つなどは「夢のまた夢」であったバブル時代のすぐ後で、都心エリアの土地価格が下がったとはいえ、まだまだ「勤務先に近い」場所で自分の家を持つ、ということは現実味のない話であった。
建売分譲住宅は、土地代金と建物代金の合計が販売価格。都心に近い場所は、当然人気があるから土地価格が高い。一方で、1987年に都心エリアでも「木造3階建て」が建築可能となったことを受けて、「土地を小さくしても、3階建てで居住スペースを上に設ける」都市型3階建てを商品化できれば、一般的な年収のサラリーマンでも、都心に近い、勤務地に近い場所で購入できる建売分譲住宅がつくれるのではないか?という想いが小池にはあった。当時は木造3階建てを建てるための専門的な知識や技術を持っている会社はまだ少なかった中で、自社で設計を持つ三栄建築設計は、その技術を徹底研究。また、小さな土地に、いかに大きな間取を入れられるかを徹底的に追求。それによって、サラリーマンでも都心に近いエリアで土地付一戸建てが所有できる「都市型3階建て」を主流商品とできたことで、三栄建築設計の成長が始まった。
もう一つの強みは、「高いデザイン性」にあった。建売分譲住宅といえば、「画一的」が当たり前の時代に、三栄建築設計は、輸入住宅による建売分譲住宅や、洗練されたモダン住宅の建売分譲住宅といった、個性に富んだ住宅を提供。この高いデザイン力も、成長を可能にした一因である。
当時、他にはない「輸入住宅の建売分譲住宅」が、お客様の心を捉え、成長の大きな要因となった。